施設老朽対策に注力 河津町 予算案 一般会計48億5300万円

 河津町は26日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は5年連続増額の48億5300万円(23年度比1・7%増)。公共施設の老朽対策に注力する内容で、岸重宏町長は「避けては通れない課題を優先的に進める」とした。

河津町2024年度 予算案 主な事業
河津町2024年度 予算案 主な事業

 老朽対策は道路維持に3400万円、橋梁(きょうりょう)維持へ9400万円を盛り込んだ。他にも保健福祉防災センターの長寿命化(1億6900万円)や七滝駐車場の公衆トイレの建て替え(8600万円)を実施。踊り子温泉会館の修繕(1300万円)と学校給食センターの設備改修(5500万円)も進める。指定管理で運営している河津バガテル公園の修繕には830万円を計上した。
 教育関連では子育て支援センターの利便性向上へ6900万円で駐車場を増設。小中学校のネットワーク環境を1600万円で再整備する。
 空き家バンクの運営など移住定住促進に1300万円、就業体験の滞在者向けの補助金などワーケーション推進に250万円を投じた。一般町民が町内事業者に工事を発注する際に20%を補助する「プレミアム工事券」の発行に870万円を投入した。
 歳入の自主財源比率は23年度比2・9ポイント増の35・5%。インフラ整備に伴う公共施設整備基金の繰入金増額(同年度比2億2900万円増)などが要因という。特別会計と企業会計を合わせた総額は72億3800万円となる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞