湖西の歴史的建物 ジオラマに 写真と同時展示、27日まで

 湖西市新所のジオラマ愛好家鎌田充さん(72)と、同市の写真愛好団体「八ちゃん会」による展示会が27日まで、同市新居町の小松楼まちづくり交流館で開かれている。鎌田さんが市内の「ずっと残したい古き良きもの」をテーマに、新居関所や芸者の置き屋だった同交流館、旧東海道の歴史を残す民家などのジオラマ7点を製作した。八ちゃん会は来年の結成60周年を前に、会員が保管していた旧新居町の歴史を伝える写真26点を展示した。

地域の歴史を伝えるジオラマと写真が並ぶ展示会=湖西市新居町の小松楼まちづくり交流館
地域の歴史を伝えるジオラマと写真が並ぶ展示会=湖西市新居町の小松楼まちづくり交流館

 過去に映画「男はつらいよ」の情景や天竜浜名湖鉄道39駅のジオラマを製作した鎌田さんは、昨年夏ごろから地元の歴史的な建物を題材にした作品づくりを始めた。建物の所有者に許可を取り、自身の歩幅で大きさを測ったり写真を撮影したりしたほか、100円ショップで手に入る身近な素材を使い、外観や庭園、間取りなど細部にこだわって仕上げた。鎌田さんは「全体の様子と建物内の細かい部分の両方を楽しんでほしい」と語る。
 八ちゃん会は歴代の会員が撮影した作品を集めて展示した。高度経済成長期を中心に蒸気機関車(SL)が走るまちの様子や地域にあった銭湯や旅館の建物など、現在は変化した光景を伝える写真をそろえた。
 会場は月曜休館。

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