ジムやアプリで「推し活」 好みのラベル張った缶飲料など 関連サービス続々

 好きなアイドルやアニメ、キャラクターなどを応援する「推し活」が注目され、関連したサービスも増えている。“推し”をめでながら体を動かせるジムや同志と情報共有するアプリ、缶飲料に好みのラベルを張り付けて提供するシステムも登場した。

「オトメジム」のトレーニングのイメージ=2023年12月、東京・池袋
「オトメジム」のトレーニングのイメージ=2023年12月、東京・池袋
サンリオの「ボア生地トレーディングカード用ホルダー」を使用するイメージ
サンリオの「ボア生地トレーディングカード用ホルダー」を使用するイメージ
サンリオが提供するスマホアプリ「おしきゅん」の画面
サンリオが提供するスマホアプリ「おしきゅん」の画面
プロバスケットボールの試合会場で販売された“推し”のラベルを張った缶飲料(新潟アルビレックスBB提供)
プロバスケットボールの試合会場で販売された“推し”のラベルを張った缶飲料(新潟アルビレックスBB提供)
「オトメジム」のトレーニングのイメージ=2023年12月、東京・池袋
サンリオの「ボア生地トレーディングカード用ホルダー」を使用するイメージ
サンリオが提供するスマホアプリ「おしきゅん」の画面
プロバスケットボールの試合会場で販売された“推し”のラベルを張った缶飲料(新潟アルビレックスBB提供)

 2022年9月、“アニメの聖地”とも呼ばれる東京・池袋にオープンした「オトメジム」は、女性専用パーソナルトレーニングジムだ。担当者は「推し活を楽しめる体力、推しとともに生きていく健康な身体づくりを応援したい」と説明する。
 完全入れ替え制のため、好きなアニメや推し曲をかけたり、ライブ映像を流したりできる。推しを近くに感じながらミット打ちや腹筋などで体を鍛えられる。トレーナーも全員が推し活を楽しんでおり会話も弾みそうだ。
 利用料金は回数などで異なり、スタンダード75分の1回単発プランは1万2千円。利用者からは「推しのぬいぐるみを持ち込めるため、飽きずに続けられる」といった声が寄せられる。
 サンリオは今年2月、キャラクターやアイドルなど、さまざまな推し活を支援するスマートフォンアプリ「おしきゅん」の提供を始めた。
 個人予定のほか、推しの出演予定や記念日などを管理するカレンダー機能を備える。大事なイベントもカウントダウンで通知してくれる。同じ推し活をする人たちと共同で予定を把握、コメントやスタンプで交流できる。
 19年からサンリオキャラクターを活用し、推しの写真を保管するアルバムなども提供。今年2月末でシリーズ累計830万個を販売した。「デジタルでも推し活を盛り上げたい」(担当者)
 サントリー食品インターナショナル(東京)は昨年4月、専用システムやプリンターを企業に貸し出し、スポーツイベントや映画館などで推しのラベルを張った缶飲料を提供するサービス「タグライブラベル」を始めた。
 例えばスポーツ大会の会場では、選手や試合の名場面などを画像にしたラベルを用意。ファンが選んだ好みのラベルをその場でプリントし張り付けた缶飲料を渡せる仕組み。「企業側は在庫リスクなしに多種のラベルを用意でき、ファンも選択肢が増えるので満足度が高まる」(担当者)

 <メモ>推し活関連のサービスとして、カラオケの特別プランや推しの誕生日を祝えるカフェもある。

 

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