杉田水脈議員の差別的言動を批判 アイヌ民族団体など、札幌で集会

 自民党の杉田水脈衆院議員によるアイヌ民族などへの差別的言動を巡って、北海道の当事者らが28日、札幌市で集会を開いた。アイヌ女性団体「メノコモシモシ」の多原良子代表は「特権を持った議員がどうしてこんなことをやっているのか」と批判した。

札幌市で開かれた集会で話す、アイヌ女性団体「メノコモシモシ」の多原良子代表=28日午後
札幌市で開かれた集会で話す、アイヌ女性団体「メノコモシモシ」の多原良子代表=28日午後

 集会には約40人が参加。多原代表は自身の体験を振り返りながら「一つの差別が他の差別を強化、補強する。これでは駄目だと違和感を持っていた」と強調。アイヌ民族差別を禁止する実効性のある法律が必要だと訴えた。
 杉田氏は昨年、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」などの投稿が札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定された。
 ほかにもアイヌ文化振興事業の関係者を「公金チューチュー」とやゆするなどの言動を繰り返している。

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