大林組「重さ計算ミス」 東京駅前の建設現場5人落下事故

 昨年9月、JR東京駅近くのビル建設現場で7階部分から鉄骨の梁(はり)と共に作業員5人が転落し死傷した事故で、工事を請け負った大林組が「鉄骨の重さの計算ミスがあった」と警視庁に説明していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。梁を支える「支保工(しほこう)」と呼ばれる仮設の土台に、想定以上の重さがかかった可能性があり、警視庁は業務上過失致死傷の疑いで捜査している。
 工事は大林組と大成建設の共同企業体(JV)が請け負っていた。支保工は3階から組まれ、7階部分の梁と梁の継ぎ目付近を支えていたとみられる。大林組は1月、ホームページで「被災者の方々の行動や作業に関して問題は一切なく、責任は当社側にあるものと考えている」と公表。支保工の強度計算や落下対策などを見直したとして工事再開を発表していた。
 事故は昨年9月19日午前9時20分ごろ、東京都中央区八重洲1丁目で発生。男性作業員5人が7階部分から3階に落ち、2人が死亡、3人がけがをした。

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