特殊詐欺被害、熱波で吹っ飛ばせ　「熱波師」が一日署長、名古屋

　サウナで蒸気をあおいで熱風を送り、入浴客の発汗を促す「熱波師」のＡｉｋｏさん（３８）が１０日、愛知県警中川署の一日署長に就任した。名古屋市のサウナでパフォーマンスを披露しながら「特殊詐欺の被害を熱波で吹っ飛ばしていきたい」と高齢の利用客らに呼びかけた。

　Ａｉｋｏさんは警察官の制服姿で、熱せられた石に水をかけて蒸気を発生させるフィンランド式の「ロウリュ」を楽しめるサウナに登場。額に汗をかきながら「特殊詐欺ゼロを目指そう」のかけ声とともに、入浴中の男性約１０人に巧みなタオルさばきで熱波を浴びせた。
　愛知県では、今年１～９月の特殊詐欺の被害が１０４７件で、前年同期比３８１件増だった。県警は、被害の多い高齢者を中心に啓発活動を強化している。

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