任天堂、最高益1810億円 「ゼルダ」新作、マリオ映画で
任天堂が3日発表した2023年4~6月期の連結純利益は、前年同期比52・1%増の1810億円で、4~6月期として過去最高となった。「ゼルダの伝説」シリーズの新作ソフトの販売が好調だったほか、人気キャラクター「マリオ」のアニメ映画のヒットも貢献した。
![映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の一場面((C)2023 Nintendo and Universal Studios)](/news/images/n130/1290695/PN2023080301001261.-.-.CI0003.jpg)
売上高は50・0%増の4613億円で、4~6月期として過去最高だった。外国為替市場の円安進行も収益を押し上げた。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売台数は13・9%増の391万台だった。単価の高いモデルの販売が堅調で、売り上げ増に寄与した。
ゲームソフトは、5月に発売した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が1851万本の販売を記録するなど好調に推移し、26・1%増の計5221万本売れた。
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は全世界の観客動員数が累計1億6810万人を突破。関連ソフトやグッズの販売が増える波及効果もあった。
24年3月期業績は、売上高が前期比9・5%減の1兆4500億円、純利益は21・4%減の3400億円とする従来予想を据え置いた。