トランプ氏企業元金庫番に禁錮刑 脱税事件でNY州裁判所

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領の一族が経営する複合企業トランプ・オーガニゼーションが脱税などで有罪評決を受けた事件で、東部ニューヨーク州の裁判所は10日、同社の最高財務責任者(CFO)として長年金庫番を務めたワイセルバーグ被告(75)に禁錮5月を言い渡した。米メディアが伝えた。

ワイセルバーグ被告(後方)=2016年5月、ニューヨーク(ロイター=共同)
ワイセルバーグ被告(後方)=2016年5月、ニューヨーク(ロイター=共同)

 被告は昨年夏に司法取引に応じ、脱税など15の罪全てで有罪を認めた。判事は禁錮5月を言い渡すことを約束していた。
 この事件ではワイセルバーグ被告と法人としてのトランプ・オーガニゼーションが起訴され、トランプ氏自身は刑事責任を問われていない。同社は昨年12月に有罪評決を受け、今月13日に判決が言い渡される予定。最大160万ドル(約2億1千万円)の罰金が科される可能性がある。
 トランプ・オーガニゼーションは2005~21年ごろにかけて幹部に高級アパートの家賃など「帳簿外」の副次的収入を提供し、税金逃れに協力したとされる。

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