SPAC俳優の怪談話ゾクッ 蔵と灯籠、恐怖演出 静岡・清水区

 静岡市清水区の歴史的建造物や寺院で県舞台芸術センター(SPAC)の俳優が恐怖の朗読劇を披露する「妖怪道怨博・怪談」(同実行委主催)が22日夜、同区蒲原の旧しょうゆ醸造蔵など5会場で開かれた。

灯籠明かりが照らす中で怪談を朗読する舘野さん=静岡市清水区蒲原の旧しょうゆ醸造蔵
灯籠明かりが照らす中で怪談を朗読する舘野さん=静岡市清水区蒲原の旧しょうゆ醸造蔵

 各会場ごとに「耳なし芳一」や「疫病神」など、それぞれ雰囲気や演出の異なる5作品を上演した。旧しょうゆ醸造蔵会場では、落語を原作とした怪談「死神」を舘野百代さんが演じた。築200年の蔵が醸し出す独特の雰囲気と、灯籠明かりのみが照らす暗闇の中で語られる奇怪な物語に、来場者は息をのんで聞き入っていた。
 同イベントは、新型コロナウイルスの影響で夏祭りなどが中止となる中、地域の子どもらに思い出を作ってもらおうと地元有志が企画した。怪談は26、29両日にも開催する予定で、予約をイベントホームページで受け付けている。

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