【ベルテックス静岡】静岡市出身・鍋田隆征選手。スラムダンクがきっかけでバスケを始め、恩師との出会いがバスケ人生を切り開く。

提供写真:©︎VELTEX SHIZUOKA

「ベルテックス静岡」は、静岡市をホームタウンとする男子プロバスケットボールクラブ。2024年、同チームに清水区出身の鍋田隆征選手が加入した。バスケを始めたのは小学1年生の時。「バスケ経験者の父が『スラムダンク』のアニメを見せてくれました。ダンクシュートを決める姿などを見て、バスケってかっこいいと思ったのがきっかけです」。(※『スラムダンク』は高校バスケ部を題材にした人気漫画)

静岡学園・恩師との出会いでプロになる覚悟が決まる

中学、高校は静岡学園に進学。部活では、恩師の近野修監督と出会う。「先生は体育館が開いていない日も練習に付き合ってくれ、プロになる夢を応援してくれました」。

近野監督との出会いで鍋田選手はプロになる覚悟が決まる。「本気でプロになりたいならもっと自分を高いレベルに持っていかなければ」。

そう思った鍋田選手は、誰よりも練習に励んだ。友人とも遊ばず、文化祭の打ち上げも断り練習に専念した。部活が休みの日、正月さえも自主練習に明け暮れた。「ひたむきに、一生懸命」。取材をし、プロを目指してバスケとまっすぐ向き合う学生時代の鍋田選手の姿が目に浮かんだ。

提供写真:©︎VELTEX SHIZUOKA

大学は関東の強豪校の一つ、国士舘大学に入学。大学4年の年明けにベルテックス静岡の練習生として参加し、3月に契約が決定した。「契約が決まった時はびっくりしました。とても嬉しかったです」。

鍋田選手は昨年、練習中に左足を負傷。途中離脱したが、リハビリを重ね、順調に回復している。「去年はけがで試合に出られないもどかしさがありました。今季はけがをしないのが目標。同じチームに良いポイントガードがいるので、良いところを盗み、プレータイムを奪えるようにしたいですね」。

「バスケの楽しい所は、自分がパスをし、メンバーがシュートした時や相手のディフェンスを攻略し、シュートが決まった時」と話す鍋田選手。

スラムダンク、恩師との出会い。出会いが鍋田選手にとってバスケをかけがえのないものに変えていった。次は鍋田選手の活躍が誰かの人生を変えるかもしれない。

試合観戦の面白さは?

ベルテックス静岡は、応援の盛り上がり方がすごく、1回見ればやみつきになると思うので、ぜひ一度見に来てください。(Bリーグ2025-26シーズンは10月上旬に開幕)

バスケを習っている低身長に悩む子どもたちへのアドバイスを伺いました!

プロの世界では小柄でも活躍している選手がたくさんいます。例えば、スピードを活かせば背が高い選手に対抗できます。身長が低いから自分はダメだと思わず、自分に何ができるかを楽しみながら考えてほしいです。

鍋田隆征選手プロフィール

背番号:25
ポジション:ポイントガード
生年月日:2001年8月14日
身長/体重:175cm/74kg

ベルテックス静岡とは

社会人チーム静岡エスアカデミアスポーツクラブが前身。2019年に『Bリーグ』B3に参戦し、2023年にB2昇格を果たした。

※この記事はシミズ毎日2025年7月27日号掲載記事を一部再編集し、掲載しています。
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