「非常に重い課題を取り組む機会いただき感謝」静岡県議会2月定例会が閉会...新たな副知事2人を選任 本格的な鈴木康友県政スタート

静岡県議会2月定例会が3月17日に閉会し、鈴木康友知事就任後で初となる2025年度の当初予算案が可決されました。新たな副知事も選任され、本格的な鈴木県政がスタートします。

県議会2月定例会は3月17日に最終日を迎え、鈴木知事就任後、初めての編成となった2025年度の当初予算案が可決されました。また、新たに2人の副知事が選任され、元・静岡県職員で沼津市副市長を務めた塚本秀綱さんと、元総務官僚で浜松市の財政部長を務めた平木省さんが意気込みを語りました。

<新副知事 塚本秀綱さん>
「静岡県の県内35の市町がそれぞれの事業目的等を共有し、さらに強調していけば、静岡県全体としてより効率的でより効果的な行政運営ができる」

<新副知事 平木省さん>
「人口減少、あるいは新たな経済基盤の確立、将来世代にどういうふうに豊かな我が国をお渡ししていけるか、非常に重い課題を取り組む機会をいただいたことに非常に感謝の気持ちでいっぱいでございます」

また、今回退任する2人の副知事は感謝の意を述べました。

<増井浩二 副知事>
「わずか約1年間という短期間ではありましたが、デジタル戦略推進本部や次世代エアモビリティ導入促進プロジェクトチームなど、今後の県政にとって重要なプロジェクトに携わることができたことは大変ありがたいことだと思っております」

<森貴志 副知事>
「皆さま方には引き続き県民の幸福のためにご尽力を賜りますようお願い申し上げます。『ふるさとの山に向かひて言うことなしふるさとの山はありがたきかな』」

今回の県議会では、県が浜松市に計画する野球場の事業費について昨年度の時点で最大450億円という試算が出ていたことが判明し、委員会で「なぜ公表しなかったのか」と議員が追及しました。

鈴木知事は会見で、公表する必要はあったとしながらも「事業費だけが独り歩きすると判断を誤る」と述べていました。

これを受け、知事に近い会派・ふじのくに県民クラブは…

<ふじのくに県民クラブ 田口章会長>
「地域経済の活性化につなげるかという議論が私は本筋だと思っていますので、その議論をなしに初期投資が高いか安いかというのは…。そういう意味ではやはり時間をかけてじっくりやっていこうという今の知事のスタンスは私は評価していい」

一方、自民改革会議は…

<自民改革会議 相坂摂治代表>
「コンサルタントが示した調査結果と県の見解、公に置かれている議論の場の見解がしっかりと分けて発表されて、整理をされて情報発信されるように、伝える技術を高めなければいけないんだろうと思います」

新しい野球場をめぐっては浜松市と県による協議会で球場の規模や構造が議論されていて今後、協議会の会長には新しい副知事が就任することになります。

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