「多額な費用を県がもって作るべきなのか甚だ疑問」静岡県議会の常任委員会始まる 新野球場の概算事業費最大450億円の試算が明らかに...組織再編めぐる動きも

静岡県議会は3月6日から常任委員会が始まりました。県が浜松市に計画する新たな野球場の整備をめぐり、最大450億円という試算が出ていたことが明らかになりました。また、県庁の組織再編についても質問が相次ぎました。

<静岡県議会建設委員会 中田次城委員>
「整備にそれだけの多額な費用を県がもって、ドーム型のものを作るべきなのか甚だ疑問を呈した」

静岡県議会の建設委員会で委員が指摘したのは、県が浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に計画している新しい野球場についてです。野球場の規模や構造は、屋外型やドーム型など3つの案を検討していて、70億円から370億円の概算事業費を公表しています。さらに、県によりますと最大450億円という試算が出ていたことも明らかになりました。

<静岡県交通基盤部 望月康史都市局長>
「概算事業費については、物価上昇が続き、社会情勢が見通せない状況ではありましたが、私の考えとしては、その途中で新たな事業費を示すことは混乱を招くと考えていて、改めて算出して明らかにしたうえ、基本計画をとりまとめるまでは、令和4年度に算出した事業費を変更しない考えで進めてきました」

また、浜松市と県でつくる協議会について県の担当者は、協議する期間を2年としたい考えを示しました。

一方、県庁の組織再編をめぐる動きもありました。3月6日、鈴木康友静岡県知事の元を訪れたのは県の私学振興議員連盟の議員たちです。

<県私学振興議員連盟 植田徹会長>
「組織改正の要望を持参しましたので、お願いします」

鈴木康友知事が示した組織再編では、こどもに関する施策を一体的に推進するため私学振興課や幼児教育推進の業務の管轄を移して「こども若者局」を設置する方針です。

<県私学振興議員連盟 阿部卓也幹事長>
「私学であっても所管は文科省です。やはり強い権限、異なる考えを持っている保育福祉行政と1つになってしまい、教育の部門が軽んじられることはあってはならない」

<静岡県 鈴木康友知事>
「ちゃんと教育分野との連携を図っていくところ、皆さまの懸念にしっかり配慮していきたい」

また、県議会の総務委員会でもー。

<静岡県議会総務委員会 江間治人委員> 
「大規模な組織改正の狙いは?」

<静岡県経営管理部 鈴木学部長>
「来年度には、県政の重要課題である産業、子ども・教育、こういった政策の実効性を高めていく必要があります」

県は、迅速かつ的確に連携・対応するための組織体制の構築だと説明しました。

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