静岡県南伊豆町の職員が、税金を滞納している町民の情報を漏えいしたとして懲戒処分を受けました。職員は飲食店で滞納者に会った際、店員などの前で納税を求めたということです。
2025年3月6日に停職1か月の懲戒処分を受けたのは、静岡県南伊豆町の町民課で納税などを担当する40代の男性係長です。
町によりますと、男性係長は2024年11月23日に町内の飲食店で飲酒を伴う食事をしていて、町民の税金滞納者が店を訪れた際にテーブルに向かい、同席者がいる前で納税を求めました。
男性係長はその後も他の同席者や店員の前で納税を求め、計7人に個人の滞納に関する情報を漏えいしました。
また、帰宅後に店で会った税金滞納者対して電話を10回ほどかけて納税を求めるなどの迷惑行為をしました。
税金滞納者が町の職員に情報漏えいの事実を伝え、2日後の11月25日に今回の事案が明らかになりました。係長は「酒を飲んでいたので、断片的にしか覚えていないが、納税の話をした」と話したということです。
南伊豆町の岡部克仁町長は「深くお詫びを申し上げます。今後このような不祥事を起こすことがないよう、全職員へコンプライアンス研修を実施し、服務規律と綱紀粛正を徹底してまいります」などとコメントしています。

