明治安田Jリーグがいよいよ2月14日夜に開幕します。清水エスパルス、ジュビロ磐田、藤枝MYFC、アスククラロ沼津の静岡県内4クラブは、2月15日、2月16日に開幕戦を戦います。各クラブ、2025シーズンの見どころをまとめました。
2024シーズンにJ2優勝、そしてJ1復帰を果たした清水エスパルス。その前年、エスパルスは国立競技場で勝ち切れず、J1昇格を東京ヴェルディに譲りました。その鬼門のピッチで、因縁の相手・東京Vと開幕戦を戦います。
＜清水エスパルス 北川航也主将＞
「清水エスパルスは（2023年の昇格プレーオフで）悔しい思いをしているので、そこ（開幕戦）でしっかり勝って、いいスタートダッシュが切れれば」
3シーズンぶりにJ1で戦うエスパルス。トレーニングでは、肉体的にも精神的にもJ1で戦うための「強さ」を求めてきました。
＜清水エスパルス 秋葉忠宏監督＞
「誰かやってくれるでしょなんてメンタリティ、話にならない。俺が絶対弾くんだ、俺が絶対守るんだ、俺が最後はじき返すっていう強いメンタリティを持って、誰かがやってくれるでしょ、誰かお願いしますなんて話にならない」
鹿児島キャンプの最終日、ジュビロとのトレーニングマッチでは。攻守がしっかりと機能し、上々の仕上がりを見せました。
秋葉監督にとっては、J1での指揮は初めて。ズバリ、目指すサッカーとは。
＜秋葉監督＞
「もちろん、再現性高くと言うけど再現性が高かったら相手だって対策するでしょって思うので、如何にそんなプレーするんだ、そんなコンビネーション出すのっていうのがやれるか、そこが点を取れるかどうか、そこのバリエーションの多さとか引き出しは増やして磨いていきたいと思う」
＜ジュビロ磐田 ハッチンソン監督＞
「ジュビロに入る際にクラブとして何を欲しているのか、何を必要としているのかっていうことを聞いた。ハードワーク・ポゼッションをベースとするチームだということで、私のフットボールと非常によく合致するというふうに思った。だからこそ、このクラブに入るということを決めた」
こう語るのは、ジュビロ磐田のハッチンソン新監督です。2024シーズン、クラブ史上4度目のJ2降格を喫したジュビロ。キャンプでは、チームが目指すポゼッションサッカーの浸透を目指しました。
この日、行っていた6対4のポゼッション練習。意識していたのは、ボールホルダーに対して、左右と真ん中のポジションを取り、常に複数のパスコースを作ることです。ポゼッションサッカーのベースとなる「立ち位置」をトレーニングの中で体に染み込ませていきました。新生ジュビロは2月15日、ホームで水戸ホーリーホックとの開幕戦です。
＜藤枝MYFC 須藤大輔監督＞
「原点回帰をして、超超超攻撃的なエンターテインメントサッカーを披露していきたいと思っている」
2024シーズンは、タイプの違う戦術を状況によってうまく使い分ける柔軟性をテーマに戦った藤枝MYFC。しかし、結果的には前のシーズンよりも得点が減り、持ち前の攻撃的サッカーが発揮できませんでした。
＜須藤監督＞
「自陣での非コーナーも守るんじゃなくて、点を取るためのコーナーって捉えて今年はいきたい。だから、すべての時間が攻撃。守っている時が守備じゃなくて守っている時は攻撃。攻撃は超超攻撃っていうね。そこが一番、去年とは変えていきたいところではある」
キャンプでは4試合で3勝1敗計9得点と手応えを感じています。藤枝MYFCは15日、ホームで徳島ヴォルティスを迎え撃ちます。
＜アスルクラロ沼津 中山雅史監督＞
「もっともっと細部にこだわり、走れる強いチームにしていければと思っている」
2年連続でリーグ後半戦で失速したアスルクラロ沼津、3年目の指揮を執る中山監督は熱く今シーズンの目指す姿を掲げました。
アスルは多くの主力が抜けましたが、大卒ルーキー6人を含む若手中心の10人が新加入。レギュラー獲りへ競争も激しくなっています。静岡県富士市出身、アスルクラロ育ちの大卒ルーキー、井出龍志選手に聞きました。
＜アスルクラロ沼津 井出龍志選手＞
「自分は北信越(の大学出身)。関東のインカレ優勝した東洋大の2人や関東から何人も来て、同期からすごくたくさんの刺激をもらっているので1年間通して切磋琢磨して成長していければ」
アスルクラロ沼津の開幕戦は2月16日、ホームでガイナーレ鳥取に挑みます。
春から始まるJリーグは、今回が最後。県勢はどんな戦いを見せてくれるのか、ワクワクするシーズンが始まります。
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