「他の食品にはない魅力が詰まっている」バレンタインデーに考える『チョコレート』のこと 静岡市の専門店が講座開催 子どもたちが原料のカカオに触れる

バレンタインはチョコレートを贈るイベントですが、このチョコレートの文化やカカオ豆に触れる機会にもしてほしいと、静岡市で講座が開かれました。

<参加した親子>
「あ~いいね、いいね。かわいい」

静岡市のチョコレート専門店「コンチェ」は2月11日、バレンタインにあわせてチョコレート作りの講座を開きました。

<コンチェ 田中克典さん>
 「ブラックチョコレートの方はベネズエラ産。これはカカオそのもの発酵に由来します」

普段食べているチョコレートがどのように作られているかを知ってほしいと、
原料のカカオも用意しました。

<参加した子ども>
「初めて触った。チョコレート工場に見学に行ったことはあるけど実物は初めてだから楽しい。ひとつの実でどれぐらいのカカオ豆がとれるんですか?」

<コンチェ 田中克典さん>
「これ1個で66粒。1粒が70%チョコレートだと1g、全体で66g前後。たくさんカカオ豆を集めないとチョコレートはできない。本当に大変なんですよね、農家の方って」

日本に輸入するカカオ豆の多くは西アフリカ産。生産量は気候の変動などにより、年々減っています。その影響は価格に出ています。

2025年、バレンタインシーズンのブランドチョコ1粒あたりの平均価格は、2024年は395円でしたが、2025年は23円高い418円。2022年の統計開始以来、初めて400円を超えました。(帝国データバンク調べ)

特に日本では円安の影響もあって、「カカオショック」は深刻です。

<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「やはり商品の価格も変わっていますよね」

<コンチェ 田中克典さん>
「全体的に値段はあがっています。こちらのカカオの産地ごとに作っているチョコレートは去年10月頃に値段改定しました」

<井手キャスター>
「今は520円ですけれど」

<コンチェ 田中克典さん>
「去年以前は400円で販売していたので120円値上げしていますが、店の利益は変わっていません」

<井手キャスター>
「贅沢なものになってきてしまっていますね」

<コンチェ 田中克典さん>
「そうですね」

田中さんはカカオ豆の高騰が続いても、チョコレートを作り続けたいと話します。

<コンチェ 田中克典さん>
「カカオという歴史のある食べ物は人間にとっても魅力のある食べ物だと思う。他の食品にはないおもしろさや味わい、魅力が詰まっているのでチョコレートは無くしたくない」

<参加した子ども>
「食べたい…できた!(出来栄えは)100点満点」

<参加者>
「今までは食べるだけだったので作ってみると手間がかかるんだなと。産地によって味が違うとわかったので、食べ比べができたら」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1