2月11日は、「建国記念の日」です。連日続いた厳しい寒さもようやくひと段落、伊豆では菜の花が見頃を迎えるなど、少しずつ春本番に近づく祝日の静岡県内を取材しました。
菜の花が見頃を迎えているのは伊豆市の八木沢地区。畑一面に黄色のじゅうたんが広がっています。訪れた人たちは写真に収めたり花を眺めたりして、少しずつ近づく春の訪れを感じているようでした。
<訪れた人>
「暖かいです、とても。サッカーをしていたら温かくなったので、いま上着を脱ごうかなって」
<訪れた人>
「空も青いし(菜の花の)黄色がめちゃめちゃ映えますよね」
県内の最高気温は、川根本町で13℃、三島で12.8℃など18の観測地点のうち11か所で平年を上回り、連日続いた厳しい寒さもようやく緩みました。森町の小國神社で行われたのは、建国記念の日を祝う紀元祭。約300人が参列しました。
式典では、打田文博宮司が古事記に残る日本建国に関する歴史などをこどもたちにもわかりやすく説明しました。
<小國神社 打田文博宮司>
「きょうは建国記念の国の誕生日ではありますけども、ご家庭のみなさまの誕生日、一体その年には何があったのかな。こんなことを考える日にしてもいいのではないかなと思います」
境内では餅つきのほか甘酒などがふるまわれ、神社はにぎわいました。
「当たり~」「パチパチパチ」
下田市の神社で行われたのは、室町時代から続く伝統行事の「鬼射」です。2人の射手が28メートル先にある裏に「鬼」と書かれた直径1メートルの的を狙って、矢を放ち、無病息災や五穀豊穣などを祈願します。12本放ったうち、9本の矢が的に当たり、観客から拍手が起こりました。
<落合区長 土屋徹さん>
「(9本当たりについて)80点ぐらいじゃないですか。災害のないいい年に、豊作になったらいいなと思う」
最後は子どもたちが、的に石を投げ付けて鬼を退治しました。