南海トラフ地震の発生が予想されるエリアで、マグニチュード8の地震が発生した想定で、気象庁は2月7日、専門家の会合を臨時で開催する訓練を行いました。巨大地震が発生する可能性が普段よりも高まったかどうかを評価しました。
「本日12時45分に発生した遠州灘を震源とするマグニチュード8.0の地震により、南海トラフ地震発生の可能性が相対的に高まったか、評価を行うため、臨時の評価検討会および判定会を開催します」
7日の訓練は、午後0時45分に遠州灘を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生したとの想定で行われました。
訓練の「南海トラフ地震臨時情報調査中」が発表され、地震発生から1時間後には、気象庁の専用の会議室で評価検討会の平田直会長や気象庁長官などが参加して、会合が開かれました。
地殻変動の最新データなどをもとに、南海トラフ巨大地震の発生する可能性が普段よりも高まったかどうかについて、訓練で評価を行いました。
気象庁によりますと、2024年8月と2025年1月にマグニチュード7前後の地震の発生をきっかけに「南海トラフ地震臨時情報」が実際に発表されたことを踏まえて、今回の訓練は、「半割れ」と呼ばれるマグニチュード8クラスの地震の発生を想定して、臨時情報の発表や防災上の呼びかけを迅速に行うことに重点を置いたということです。