静岡県東部地区に住む男性2人に対して、いわゆる「みかじめ料」の恐喝や交通事故の偽装の強要をしようとしたとして、県の公安委員会は2025年1月28日、暴力団対策法に基づき、指定暴力団六代目山口組藤友会系幹部の男に再発防止命令を出しました。
命令を受けたのは、静岡県富士市柚木の理容師で指定暴力団六代目山口組藤友会系幹部の男(33)です。
警察によりますと、男は2024年6月11日、県東部の飲食店において、県東部地区に住む飲食業の30代の男性に対し「店の毎月の面倒を見させてよ」などといわゆる「みかじめ料」を恐喝しようとしたということです。
また、2024年10月15日には、県東部地区に住む20代男性に対し「誰かに俺の車をぶつけさせてくれないか」「できないなんて言わせないぞ」などと脅したとされています。
これらに対し、2024年7月12日に静岡県警富士警察署長が、12月16日に静岡県警富士宮警察署長が暴力団対策法に基づく中止命令を出していました。
しかし、公安委員会は、男が今後も同じような不当要求行為を繰り返す恐れがあるとして、今回、再発防止命令を出しました。
中止命令は特定の相手に対し不当要求行為の中止を命じるものですが、再発防止命令は何人に対しても要求行為をしないよう命じるものです。
男に対する命令の期間は2026年1月27日までです。