静岡県富士宮市の富士根北小学校です。子どもたちが引いたものは、自分たちが描いた絵をもとにデザインされたご当地カプセルトイです。どんなデザインがあるのか、見せてもらうと?
<児童>
「村山ニンジンのがでました。味が濃くて好みがはっきりわかれそうだけど、私は大好きで甘いニンジンです」
<児童>
「自慢のニンジンです」
子どもたちが自慢とまで話す「村山ニンジン」とは?
<児童>
「せ~の。よっしゃ。でかい」
その長さと鮮やかな紅色が特徴で、大きいものでは1メートルほどにまで成長するものも。1月23日のしずおか産は、富士宮市村山地区の人が愛するこの「村山ニンジン」を使ったハムとソーセージです。
静岡県富士宮市の村山地区です。この地で66年間、村山ニンジンを作り続けている鈴木昌知さん(84)です。
<杉村直美カメラマン>
「すごく長いですね」
<生産者 鈴木昌知さん>
「これが普通の時の(サイズ)」
<杉村直美カメラマン>
「長さはどのぐらいですか」
<生産者 鈴木昌知さん>
「80(センチ)ぐらいある」
長いものでは、1メートルにまで成長する村山ニンジン。品種は「国分鮮紅大長人参」といって、1950年ごろからここ、村山地区で栽培されてきたことから、「村山ニンジン」と呼ばれるようになりました。
<生産者 鈴木昌知さん>
「自分が頑張ってずっと作りつづけたニンジンだから愛着はあるよね。お客さんが味が一味違うって」
鈴木さんによると、富士山の火山灰土と富士砂が混ざり、水はけのいい土壌ができるため、根菜類の栽培に適しているそうです。しかし、生産者の高齢化や収穫時の大変さなどから、一時は、生産者が鈴木さん1人になるというという危機が訪れました。
そこで、JAや地元の農家など約20人が復活栽培プロジェクトを始めて、今では、7軒まで増えました。
プロジェクトのメンバーでもある野澤さんは、同じ村山地区で国産の豚にこだわったソーセージやハムを作っています。地域一丸となって盛り上げたいと、2年前から、村山ニンジンを使ったソーセージとハムを作り始めました。
<のざわ牧場 野澤正樹さん(58)>
「村山ニンジンの生産に関わって、地域おこしに一役買えればいいなと。村山ニンジン自体、ニンジンの香りが強いですし、甘味もありますから。ニンジンが嫌いな子もソーセージのおいしさとあわせて食べられるようになったらどうなのかな」
豚肉の赤身などで作った生地に角切りにして加熱した村山ニンジンを混ぜ合わせてできたソーセージがこちら。白い生地に色鮮やかな村山ニンジンがより一層彩りを添えています。
<杉村直美カメラマン>
「いただきます。ニンジンの食感というか」
<のざわ牧場 野澤正樹さん(58)>
「食感が残るようにしています」
<杉村直美カメラマン>
「ニンジンの食感とクリーミーなお肉の味がおいしいですね」
<のざわ牧場 野澤正樹さん(58)>
「よかったです」
また、ハムの生地にも、角切りを混ぜることにより、目でも舌でも余すことなく村山ニンジンを味わうことができます。
<のざわ牧場 野澤正樹さん(58)>
「伝統野菜である村山ニンジンをこれから先、後世に受け継がれていくように自分も貢献できたらと思っています」
野澤さんが作る村山ニンジンのソーセージやハムなどは、JAふじ伊豆のファーマーズマーケット「う宮(みゃ)~な」で買うことができます。(ウインナーもあります)
※村山にんじん白ソーセージ 1パック2本入り700円(税込)前後
※村山にんじんオレンジハム 1パック100グラム580円(税込)前後
※村山人参ウインナー1パック 5本入り700円(税込)前後