1月10日の静岡県内は冷え込み、半分以上の観測地点で今シーズン一番の寒さとなりました。御殿場では、最低気温マイナス5.9℃を記録し、各地で寒さの影響によるさまざまな変化が見られました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「今シーズン最低の気温を記録した御殿場市から見る富士山です。真っ青な空に真っ白な雪化粧をした富士山が映えてとても綺麗です。宝永山の下までしっかりと雪が積もっています」
午前6時半過ぎ、JR御殿場駅前の気温計は氷点下5度を示していました。
10日の日本付近は、西高東低の強い冬型の気圧配置により、冷たい空気が流れ込みました。静岡県内の最低気温は、御殿場でマイナス5.9℃、静岡市葵区井川でマイナス5.0℃など、県内18の観測地点のうち、12か所で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
<街の人>
「起きた時はもう出たくなかった。布団から」
「今日はやっぱり一段と寒いかなと思う。鍋とか食べたい」
<竹川記者>
「御殿場市内の公園です。水飲み場には氷が張っています。スケートリンクみたいにつるつるです。時間が止まったみたいに、溢れ出した水がそのまま固まっています」
地元の人の自宅でも寒さの影響があったようです。
<地元の人>
「午前5時に起きて、ちょっと土間の水道が出が悪かった。凍っちゃわなかったけど。ちょろちょろちょろって」
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「午前7時半の静岡市役所前です。気温計は1℃を示していますが、風が吹くため体感はさらに寒く感じます。芯から冷える朝です」
静岡市でも通勤通学の時間帯、防寒対策をしっかりとした人たちの姿が多く見られました。
<街の人>
「寒い。どんなに着込んでも寒い。手袋は忘れちゃって。手を引っ込めている」
「めちゃめちゃ寒い。(寒さは普段の)倍以上。なるべく隙間を開けないように」
<井手キャスター>
「皆さんしっかり防寒していて、足早に目的地に行かれましたね」
静岡市葵区の駿府城公園では、たくさんの霜柱ができていました。
<井手キャスター>
「ザクザクという音と感触が楽しいです。静岡市では雪が降らないので霜柱で冬を楽しんでいます」
思わず、何度も踏んでしまいました。
静岡市葵区にある“朝ラー”が人気のラーメン店「らぁ麺ここん」。厳しい寒さの中、熱々のラーメンを求める人でいつもよりにぎわっていると思いきや。
<らぁ麺ここん 西本要さん>
「(普段は)開店してすぐは満席になるくらい。きょうは半分くらい。急な気温変化で家から出たくない人が多いんだと思う」
10日は朝の時間帯、客の数がいつもより3割ほど少なかったということです。寒さをものともせず、ラーメンを食べに訪れた人たちは満足しているようでした。
<来店客>
「最高。きょう寒かったのでおいしい。あたたかいラーメンを食べに来たので最高」
強い冷え込みにより、幻想的な光景が見られた場所もありました。
<東部総局 金原一隆記者>
「三島市内を流れる源兵衛川です。水面を見てみると、湯気のようなものが漂ってるのが見えます」
静岡県三島市の中心部を流れる源兵衛川では、水温と気温の温度差が大きくなった時、水面に現れる「気嵐」が発生しました。
静岡地方気象台によりますと、静岡県内は11日も各地で10日と同じくらいの寒さが予想されています。