「あるとないとでは全然違う」JR沼津駅南口に横断歩道を新設へ 歩道を広げ"人中心"の街づくりを

静岡県沼津市のJR沼津駅周辺の回遊性を高めるため、1月7日から南口の交差点に新たに横断歩道を設置する工事が始まります。沼津市が描くのは「人中心」の街です。

<東部総局 竹川知佳記者>
「JR沼津駅南口です。こちらの駅前の大きな交差点、これまでは南側に行くのに、地下通路を通る必要がありましたが、今回、地上を渡れる横断歩道ができることになりました」

新たに横断歩道が設置されるのは、沼津駅南口側と沼津ラクーンの間を通る市道です。1月7日から工事が始まり、地下道の入り口を2つ塞いで、地下をくぐらずに横断できるようにします。

横断歩道だけでなく、東に向かう車道を1本なくして歩道を2.5m広げることで「人中心の街づくり」を目指します。

<30代女性>
「すごく便利になりますね、良いと思います。未だにどうやって出たらどこにつくんだかあんまり分からない」

<70代女性>
Q. 上り下りしなくて良いのは?
「楽ですよね」

横断歩道の設置は歩行者の安全にもつながります。

<東部総局 竹川知佳記者>
「あちらの男性、車道を横断しています。大きな通りなので危ないですね」

交差点では車道を横断する歩行者が度々確認。不便な交差点は駅から伸びるさんさん通りへの流れをせき止める「難所」となっていました。JR沼津駅南口の歩行者の通行量です。

仲見世商店街にわたる横断歩道のあたりには1日約8000人が通りますが、地下道を通る必要がある東側の歩道には約2300人しか歩いていません。

横断歩道がないことが人の流れにも影響していることが分かります。駅前の目抜き通りで約100年、店を構えるそば店の店主は賑わいに期待します。

<幅田屋 山田喜洋社長>
「全然違いますね、あるとないとでは。時代と共に、新しいお客さん、特に若い世代の方も取りれなきゃいけないと思っているんで。やっぱスムーズな流れで、街の方にも流れてきてくれれば賑やかになるかなと思う。」

沼津市は回遊性を高め街全体が活気づくことを期待しています。

<沼津市 まちづくり政策課 加藤日向技術員>
「中心市街地に人が集まりやすくなることで、杖を突いている方や家族連れの方、観光客の方も車を持っていない方でも気軽に足を運べる環境になるのでは」

工事は夜間に行なわれ、新たな横断歩道は3月下旬に完成する予定です。

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