費用は約4億5000万円…違法大規模盛り土撤去へ「行政代執行」始まる 約2万4000立方メートルの不安定土砂を切り出し=静岡

静岡市葵区に無許可で造成された大規模な盛り土について、静岡県と静岡市は12月12日、行政代執行による工事に着手しました。4億円を超える工事費用は、盛り土を造成した業者に請求される予定です。

12日午前、県と市などが行政代執行に着手したのは、静岡市葵区の山間部にある日向地区の盛り土で、静岡市内の残土処分業者が無許可で造成したものです。

県などは2024年10月、最後通告となる「戒告書」を交付し、計画書の提出と原状回復の工事をするよう求めていましたが、期限までに着手されなかったため、行政代執行に踏み切りました。

違法盛り土は全体で37万5000立方メートル。このうち、約2万4000立方メートルにおよぶ不安定な斜面上部の土砂を切り出し、下に移動させて地盤を安定させる工事を行います。

<静岡県静岡土木事務所 伊東信幸所長>
「下流の方に人家もありますので、1日も早くこの盛り土を安定化させたいという気持ちでいる」

<社会部 山口駿平記者>
「この先に違法な盛土が積まれています。工事にかかる費用は4億円を超える見込みです」

土壌調査や測量などにかかる費用約4億5000万円は県と市がまずは負担。工事完了後に盛り土を造成した業者に請求する予定ですが、支払いが可能かどうかは不透明だといいます。工事は2025年度中に終える予定です。

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