「白紙撤回はとても受け付けられない」と反発 浜松医科大学の次期学長に渡邉裕司氏 静岡大学との統合・再編問題

浜松医科大学は次の学長について現・副学長で理事の渡邉裕司さんを選出しました。静岡大学の学長は統合・再編問題について「1度リセットする」と明言していますが、12月11日の就任会見で渡邉さんは「白紙撤回はとても受け付けられない」反発しています。

<次期学長の渡邉裕司氏>
「大学同士の機関決定をした合意というものは、非常に重いと考えています」

浜松医大は12月10日、学長選考の会議を開き、現在副学長と理事を務める渡邉裕司さんに全会一致で決めました。

大学側は、新学長に求める資質について「静岡大学との新法人設立・大学再編に向けて真摯に取り組み、それらを完遂する強い意思と能力を有する者であること」を挙げています。

<静岡大学 日詰一幸学長>
「合意書につきましては、今年度内をめどに1度リセットする」

2024年10月に続投が決まった静大の日詰一幸学長は、事実上、合意を白紙に戻す考えを示しています。

浜松医大側としてはこう着している議論のこれ以上の長期化は避けたいところです。

<次期学長の渡邉裕司氏>
「『白紙撤回』ですともう本当に4年間の議論が全くなかったということになってしまいますので、白紙撤回は大学としてとても受け付けられない。(連携協議会などで)ぜひ静岡地区の教職員の方々にもその意義を理解していただくための機会を、ということを申し入れたい」

渡邉さんの任期は2025年4月1日から6年間。統合・再編に向けてどう舵を取るのか注目されます。

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