
2,000人超のコスプレイヤーが集結!『富士山コスプレ世界大会』静岡市長は“氷帝学園コス”でランウェイに⁉

11月16日、17日の2日間、静岡市清水区のJR清水駅周辺で、静岡県内最大級のコスプレイベント『富士山コスプレ世界大会(通称:富士コス)』が開催され、アニメやゲーム等のキャラクターに扮したコスプレイヤーや見物客らで賑わいました。
2013年に清水駅前銀座商店街をメイン会場としてスタートしたこの大会は、新型コロナの影響で中止となった2020年、2021年を挟み、今回が第10回の記念大会です。第1回には、400人程だったコスプレイヤーの参加者は年々増え、現在は2,000人以上、観客も3万人以上が訪れる国内でも有数のコスプレイベントに成長しました。
メイン会場が商店街から東口公園に移り3年目

『富士コス』では、静岡市清水区内にある清水駅前銀座商店街や清水魚市場河岸の市、エスパルスドリームプラザなどでコスプレを楽しむことができますが、メイン会場となっているのは、コロナ禍後の第8回大会(2022年)以降、JR清水駅に隣接した東口公園となっています。
東口公園内には、ステージやランウェイが設けられ、午前10時半の開会宣言を皮切りに18時半まで、多彩なイベントが催されます。その一つが、両日ともに2回行われる「パフォーマンスステージ」です。
多彩なステージイベント

コスプレの魅力は、単にキャラクターの衣装を身にまとうことだけではありません。キャラクターになりきって歌ったり踊ったり、人前でパフォーマンスをすることも、コスプレを楽しむ重要な要素のひとつです。
パフォーマンスステージでは、2日間で30組近くのコスプレイヤーが、作品の世界観に合わせた寸劇を演じたり、作品に使用されている楽曲やボーカロイド曲などに合わせて、ダンスや歌唱を披露し、会場を盛り上げました。
去年は三銃士…市のトップも“コス慣れ”⁉

『富士コス』には、ゲストとして人気コスプレイヤーが来場しますが、こうしたゲストのトークショーやワークショップなどもメインステージで行われ、『富士コス』の見どころのひとつになっています。
今大会のワークショップでは、ゲスト4人によるチームが『僕のヒーローアカデミア』のキャラクター姿でダンスパフォーマンスを観客にレクチャーし、会場と一体になってダンスを楽しみました。クオリティの高いコスプレとパフォーマンスで観客を魅了するゲストコスプレイヤーは、『富士コス』になくてはならない存在です。
静岡市長は“テニプリ”のコスプレで登場!

メインステージとは別に設けられたランウェイステージは、『富士コス』の名物となっています。16.2メートルの特設ランウェイの上に30組以上のコスプレイヤーが次々と現れ、自慢のコスプレを披露していきます。
例年だと、初日の日中にメインステージに姿を見せる静岡市長ですが、2024年は公務の関係で来場が夕方となり、コスプレランウェイに登場。『テニスの王子様』の氷帝学園のジャージ姿でランウェイを歩き、ラケットを振る仕草などで会場を沸かせました。2023年、“三銃士姿”で照れくさそうに現れた際と比較すると、だいぶコスプレ姿が板についてきた印象です。
熱気に包まれる富士コス名物“コスプレランウェイ”

イベントの熱気が最高潮に達するのも、このランウェイステージです。ランウェイ周辺は人だかりで前が見えないほどの観客が集まり、コスプレイヤーたちのパフォーマンスに大きな声援が送られます。
ステージの最後には、出演したコスプレイヤーが全員で再登場しますが、多岐にわたるジャンルのコスプレイヤーが次々と現れる様子は圧巻の一言です。
地域のカルチャーとして根付いた“コスプレ”

もともと、清水駅前銀座商店街の活性化を目的としてスタートし、雨に濡れないアーケードの下でコスプレができることが利点でもあった『富士コス』。商店街から東口公園にメイン会場を移して3年目となりましたが、ステージ等がなくても商店街は十分に賑わっており、混雑の緩和という観点からも、会場変更はプラスに働いているように思えます。
この10回の大会の中で会場変更のほか、さまざまな変化がありましたが、静岡・清水の秋の風物詩として定着し、“コスプレ”というカルチャーを地域に根付かせた『富士コス』。助成や後援を受ける静岡県や静岡市のリーダーもこの2年で立て続けに変わるなど環境も変化する中、次の10年はどんな形に進化し、何を地域にもたらすのでしょうか。
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