「少林寺拳法」の全国大会が約40年ぶりに静岡県内で開かれました。全国の拳士が突きや蹴りといった演武で技の正確さなどを競いました。
静岡県袋井市で11月17日に開かれた少林寺拳法の全国大会です。約2500人の拳士が集結しました。少林寺拳法は1947年に香川県で始まり、今では世界41の国と地域に広まっています。
護身術として子どもから大人まで親しむことができ、大会では突きや蹴りなど技の正確さや美しさを競いました。
静岡市の清水袖師道院です。小学生の拳士たちが通っています。練習前の「鎮魂行」では座禅を組んで呼吸を整え心を鍛えていきます。
少林寺拳法では自分から先に手を出さず、技のほとんどが反撃する護身の技術として構成されています。
<望月海翔さん>
「気持ちを強くするために入りました」
<高木蘭丸さん>
「他の人を守れるようになったり、それができるようになったので、いいと思いました」
<鈴木貫太さん>
「仲間と一緒に修行して、自分を強くすることが、すごくいいと思います」
少林寺拳法が目指すのは頼りになる自己をつくる「自己確立」です。
<清水袖師道院 平井富士雄道院長>
「ちょっと体の調子が悪いとか、前の日に学校で持久走をやって足が痛いとか、そういうことを理由にできないからしょうがないじゃなくて、そういう条件下でもなんとかするような人間になってもらいたいなと」
約40年ぶりに静岡県内で開かれた全国大会。拳士たちは日本発祥の武道を通して自身を磨いていました。