“裏金問題”の影響続く 静岡3区は5人で争う激戦区【衆院選2024】
政治とカネの問題や物価高対策をはじめとする経済政策などを争点に12日間にわたる激しい戦いが始まりました。石破内閣の発足後、初めての国政選挙となる衆議院選挙が10月15日に公示され、静岡県内8つの選挙区にあわせて29人が立候補しました。
磐田市や掛川市、袋井市などが選挙区となる静岡3区には、
▼自民党の新人・山本裕三候補(41)
▼無所属の新人・杉村義夫候補(65)
▼日本維新の会の新人・釜下由佳子候補(43)
▼無所属の元職・宮沢博行候補(49)
▼立憲民主党の前職・小山展弘候補(48)
の5人が立候補しました(届け出順)
<自民党・新人 山本裕三候補>
「自民党公認に決定をしまして、それから1か月半、無我夢中でやってきた。ぜひ皆さまとともに新たな政治をつくっていきたい。その思いでいっぱい」
<無所属・新人 杉村義夫候補>
「大井川の水、命の水でございます。掛川市民にとってはなくてはならない。大井川の水を守る訴えをこの選挙運動で行っていきたい」
<日本維新の会・新人 釜下由佳子候補>
「子育て支援、十分にここに投資してきたい。国民目線、民間感覚、これを掲げてみんなと一緒に私は新しい政治をつくっていきたい」
<無所属・元職 宮沢博行候補>
「私自身の不祥事、皆さんの期待を無にしてしまったこと、改めてお詫び申し上げます。地元の発展のため、まずはそういう原点に帰って、再スタートを切らなければいけません」
<立憲民主党・前職 小山展弘候補>
「富国有徳の品格ある日本をつくっていきたい。所得が伸びていく、個人消費が伸びて日本経済が回っていく、こういう好循環の日本を目指していきたい」
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
白鳥さん、3区は1区と並んで、県内では最多の5人が立候補しましたが、裏金問題が尾を引いている選挙区でもあると思います。構図をどうご覧になりますか。
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
この3区はこれまでずっと長い間小山候補と、宮沢候補の同年代対決というのが続いていたわけですが、これが政治とお金、そして女性問題で宮沢候補が辞任してしまうという中で、その政治的な空白というのが生まれていたんだと思いますけれども、そこで維新の釜下候補、無所属の杉村候補が立っていく。
野党の側もこれは分裂しているんですが、宮沢候補の後継という形でこの3区には新たにこの山本候補が出馬されるということで、保守も分裂している。非常に難しい選挙になっているわけです。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
「分裂」というキーワードがありましたが、反自民ですとか保守ですとか、共通の考え方の人たちの中でも、どう差別化を図って取り込んで取り込んでいくかというのがポイントになりそうですね。
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
山本候補はまず開口一番に謝るというところで、自分のイメージアップもかねて、暗にやはり宮沢候補を批判しているところもあるというふうに見ることもできると思います。
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