3連休の最終日、静岡に世界最大級のクルーズ船がやってきました。高まるインバウンド需要を確実に取り込もうと、静岡県内の動きも活発になっています。

<神谷修二カメラマン>
「まるで高層ビルのような船体が清水港に着岸しました。非常に大きな船です」
10月14日、清水港に姿を現したのはパナマ船籍のクルーズ客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」です。全長約350メートル、乗客の定員は約4200人と世界最大級の国際クルーズ船です。9月、アメリカのシアトルを出港し、その後、北海道などを経て静岡にやって来ました。
<地元の人は>
「ひとつの町ですね。思ったより大きくてびっくりしました」

入港を祝い、ふ頭では「清水クルーズ祭り」が開かれました。クルーズ船の乗客や地元の人たちがご当地グルメや三味線のステージイベントなどを楽しんでいました。
<乗客>
「おいしいです」
<乗客>
「おいしい」
「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」は10月14日夜、清水港を出港し、横浜に向かうということです。
<富士宮市富士山世界遺産課 鈴木岳さん>
「二階建ての珍しい造りになっている本殿です」
静岡県でも高まっているインバウンド需要。富士宮市は世界遺産・富士山の構成資産をより多くの外国人観光客に楽しんでもらうため、インバウンドに対応した特設サイトを2024年9月に開設しました。10月14日はモニターツアーが開かれ、外国人など5人が協力しました。
富士宮市内には5か所の構成資産がありますが、中には外国人に向けた案内が十分にできていない場所があり、課題となっていました。

<富士宮市富士山世界遺産課 鈴木岳さん>
「富士山本宮浅間大社に来て、ウェブサイトを見れば、他の構成資産も4つあると伝わりますので。世界遺産の町、富士宮市の魅力を存分に滞在して感じていただきたい」
<スリランカ出身>
「とても便利で、英語で書かれているので内容もすんなり入って使いやすい」
<アメリカ出身>
「英語で情報があるのは海外の方に役に立ちます。もっと静岡の富士山が世界中に知られたらいいと思う」

富士宮市の担当者はモニターツアーの結果などをふまえ、外国人観光客が旅を楽しみやすい環境を整えていきたいとしています。