ベテラン不出馬で顔ぶれガラリ 静岡8区も選挙モード加速 9日にも衆議院解散【衆院選2024】
10月27日の投開票に向けて、9日にも衆議院の解散が見込まれています。浜松市中央区を選挙区とする静岡8区では、ベテランの不出馬で候補者が乱立する中、この週末、着々と準備が進められていました。
5日、浜松市内では自民党の新人・稲葉大輔さんの事務所開きが行われました。ベテランの塩谷立議員の不出馬で稲葉さんは先月末、支部長に就任したばかり。急ピッチで体制を整え、事務所は塩谷議員のものを借りる形になりました。
<塩谷立衆議院議員>
「私どももしっかり応援をして参るので、勝利に向けて頑張りましょう」
事務所開きには塩谷議員の姿もありました。
<塩谷立衆議院議員>
「新しい人材として、新しい自民党・浜松をつくってもらいたい。なかなか難しい船出だと思うが」
<自民党 稲葉大輔さん>
「(自民党の)支持率どうのこうのと、言っているより、私の知名度がもっと低いので気にしていない。突き進むだけ。そんな覚悟でいる」
<立憲民主党 源馬謙太郎議員>
「我々が政権をとるかどうかではなくて、政治への不信。これに決着をつけられるかどうかが今回の選挙だと思う」
立憲民主党の現職・源馬謙太郎さんです。この週末は急きょ、ボランティアスタッフに向けた説明会を開き、今回の選挙にかける思いを訴えました。候補者が乱立する中、現職の知名度は大きなアドバンテージと言えますが、地道に戦いたいと話します。
<立憲民主党 源馬謙太郎議員>
「構図が変わることは確かだと思いますが、どなたがお相手でも、いつでも私は『挑戦者』のつもりで、一人ひとりのみなさまにコツコツと直接お話を聞いていくしかないと。風頼み、政党頼みではなくて、これまでずっと続けてきたコツコツとした一人ひとりとのふれあいを大事に戦っていきたい」
日本維新の会の新人・寺島瑞仁さんはロボットベンチャーの元代表です。自作のロボットを従えて、ビラ配りをします。
<日本維新の会 寺島瑞仁さん>
「これは政治活動支援ロボット『維新くん』。平成の世代の代表として、昭和の時代から令和の時代へ政治をアップデートしていく」
若いエンジニアの顔を最大限アピールすることで、ほかの候補との差別化を図る考えです。
共産党は元職・平賀高成さんを擁立しました。1996年から一期を務めた当時を振り返り、政治とカネの問題がもたらした国民の政治不信に強い危機感を示しています。
<共産党 平賀高成さん>
「90年代の当初から(自民党の)裏金に通ずるような抜け道があるんだってことを強調してきた。やっぱり国民生活最優先の政治にあらためていこうというふうに、私は考えている」
週末は、あいさつ回りなどで地盤を固めました。
顔ぶれがガラリと変わり、激戦も予想される静岡8区。各陣営の選挙モードが加速しています。衆院静岡8区にはこのほか、無所属の新人で学習塾塾長の加藤順久さんも出馬する意向で、8日、報道陣の取材に応じる予定です。
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