
鈴木知事 リニア工事着工前にJR東海と水資源補償求める 協定結ぶ考え示す 静岡県議会論戦始まる

静岡県議会9月定例会の論戦が9月25日から始まりました。最大会派は、リニア中央新幹線への対応について追及し、鈴木康友知事は、JR東海と着工前に水資源の補償を定める協定を結ぶ考えを示しました。

<自民改革会議 小沼秀朗静岡県議>
「大井川中下流域への水資源の影響が何十年も後になって発生することも考えられます。将来的に水資源の利用に影響が出た場合の対応について、知事の考えを伺います」
静岡県議会の論戦初日、最大会派の自民改革会議がまず取り上げたのはリニア問題への対応です。リニア中央新幹線をめぐって、鈴木知事は2024年7月に静岡工区を初めて視察し、大井川流域の市や町と意見交換を行ないました。

また、9月17日には、工事の前段階となるボーリング調査について、静岡県内での実施を容認するなど新たな局面を迎えています。一方、流域の市や町からは、将来的な水資源の利用への影響について懸念する声が挙がっています。
<静岡県 鈴木康友知事>
「あらかじめ、JR東海との間で影響の評価方法や回避する対策、補償の内容を定める協定等を締結し、その際には国の関与もしっかりと引き出していくことが必要と考えます」

鈴木知事は水資源の利用に影響が出た場合に備え、JR東海と、着工前に補償内容を定める協定などを結び、適切な措置を担保する考えを示しました。今後、補償などの協議の進め方について、流域の意向を踏まえて検討していく方針です。
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