「三連休に期待していたけど残念」山間部で相次いだ災害 井川は土砂撤去完了も川根本町の落石復旧めど立たず=静岡県

静岡県内の山間部では9月中旬にに落石や土砂崩れが立て続けに発生し、多くの人が孤立する事態になりました。秋の行楽シーズンを迎えた観光地は大きな打撃を受けています。

<LIVEしずおかキャスター 滝澤悠希>
「静岡市葵区の椹島ロッヂの南側を走る道路です。土砂崩れが発生した影響で、山肌がむき出しの状態になっていますが、道路上の土砂はおおむね片付いているようにも見えます」

南アルプスへと続く、静岡市葵区の林道で9月19日に発生した土砂崩れ。大量の土砂が道路を塞ぎ、一時、212人が孤立しました。

<社会部 田島かのん記者>
「午前7時の静岡市葵区井川です。たった今、救助者を乗せたヘリがやってきました」

静岡市と静岡県はヘリコプターによる救助活動を2日間に渡り行い、救助を希望した全員を移送しました。一方、道路では9月21日に土砂の撤去が完了していましたが、土砂崩れが再び起きていたのを9月22日の朝、静岡市の職員が確認しました。

静岡市によりますと、土砂の撤去は9月23日の作業で完了し、9月24日から歩行者や自転車の通行が可能になりました。

<LIVEしずおかキャスター 滝澤悠希>
「午後2時前の夢のつり橋の上空です。三連休最終日、秋を感じさせるような陽気となっていますが、観光客の姿が全く見えません」

9月18日、静岡県川根本町の寸又峡温泉から「夢のつり橋」に続く道で複数の落石が発生。観光客など34人が一時、取り残されました。

<LIVEしずおかキャスター 滝澤悠希>
「重機による撤去作業が行われてはいますが、現在も大量の岩が道を塞いでいます」

落石の発生から発生から5日、復旧のめどは立っていません。台風による大井川鉄道の一部運休が続くなかで追い打ちをかけるように起きた事故。観光を主要産業とする川根本町で、関係者は肩を落としています。

<寸又峡観光事業協同組合 望月孝之会長>
「三連休中は(1日あたり)2000人を下ることはなかっただろうと。期待していたけど残念です」

川根本町は仮復旧と本復旧で合計3000万円以上の費用がかかると想定しています。町は、10月末には仮復旧の工事を完了させたいとしていますが、秋の行楽シーズン、観光のまちは不安に包まれています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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