台風10号の影響で静岡県内は雨が降り続いています。この先3日間は多いところで24時間雨量が250ミリから300ミリと予想されていて厳重な警戒が必要です。
<篠原大和記者>
「午前1時の静岡市駿河区です。雨足が強くなってきました」
暖かく湿った空気が流れ込み、連日県内は大雨に見舞われていて、災害も起き始めています。
伊東市鎌田では倒木で電線が切れるなどしたため、付近の住宅約500戸が停電しました。
<近所の人>
「停電中です。冷蔵庫がつかなくて、ご飯買いに行こうかなと」
29日午前11時50分現在、市道の一部を通行止めにして復旧作業を進めています。
下田市の人気の観光地・白浜大浜海水浴場では、雨が断続的に降り、海水浴客とサーファーはまばらでした。
<埼玉からの観光客>
「過去一強いと聞いてるので怖いですね。埼玉は海がないので海の怖さをまだ知らないんで」
海水浴グッズのレンタル業者は店じまいに取り掛かり、周辺の店舗や駐車場は営業休止が目立ちました。
台風から距離がありますが、26日午後5時の降り始めからの雨量はすでに、御前崎市で373.5ミリ、磐田市で349.5ミリなど、各地で300ミリを超えています。
交通機関への影響も長引いています。JR東海によりますと、東海道線は静岡駅と掛川駅の間、浜松駅と豊橋駅の間で運転を見合わせています。
現在も避難指示が発令されている浜松市では、浜松市立の9つの小学校と6つの中学校が休校となりました。
この先3日間は、県内の24時間雨量が多いところで250ミリから300ミリと予想されていて、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
台風10号は、29日午前8時頃、鹿児島県に上陸しました。今後、次第に進路を東へ変えて、勢力を弱めながら本州付近を東へ進む見込みです。
東海地方では暖かく湿った空気の影響で、日曜日頃まで降り続く大雨に警戒が必要です。