今もなお残る戦争の記憶③ 特攻艇「震洋」の秘密基地(静岡県南伊豆町)【戦後79年】

終戦から79年。SBSテレビのアーカイブから、静岡県内に今もなお残る戦争の記憶を辿ります。(2015年に撮影・放送されたものを再構成したものです)【SBSアーカイブより】

【3】特攻艇「震洋」の秘密基地(静岡県南伊豆町)
南伊豆町の港に残る秘密基地。かつて奇襲を仕掛けようとした海軍の兵隊たちがこの場所で出撃を待っていました。

南伊豆町、手石港。港の周りに8つの格納庫があります。特攻艇「震洋」の格納庫跡です。震洋はベニヤ板製ボートに爆弾を積んだ特攻艇です。

格納庫の奥行きは30mほど。1943年(昭和18年)頃、ダイナマイトと手で掘られたといいます。格納庫内には人の名前が刻まれています。

入り組んだ浜辺に大きな壕があります。震洋整備壕です。壕の中に彫られた文字です。

「飛練」海軍飛行予科練習生(20歳未満)のことです。

「轟沈」敵艦を爆弾で瞬時に沈没させること、「昭和二十年」終戦の年が刻まれています。この基地からの出撃は無かったといいます。

今もなお残る戦争の記憶【1/2/4/5/6

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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