
「在来線で乗り継いで4時間」東海道新幹線計画運休の余波 台風7号の接近で異例の"2日前発表" ホテルやレンタカーなど経済活動にも影響=静岡県

台風7号で静岡県内に最も大きな影響を与えたのが、東海道新幹線の終日運転取りやめです。異例の2日前に発表された計画運休を受けて、駅の改札口は閑散としていました。
<社会部 田島かのん記者>
「JR静岡駅です。きょうは新幹線の改札は閉鎖され、奥にはシャッターが閉められています。事前の計画運休を受けて混乱の様子は見られません」

JR東海は8月14日、台風7号の接近を受けて東海道新幹線の東京駅と名古屋駅の間で16日の運行を終日取りやめると発表。16日は始発から新幹線は一本も走っていません。例年なら、お盆のUターンでにぎわうはずの静岡駅のコンコースは閑散としていました。
新幹線から、在来線や高速バスに振り替える人が多かったということです。
<東京から帰省のために来た人>
「(新幹線で来る予定だったが)全部止めるって見たので、払い戻しして(在来線の)始発の電車で乗り継いできました。4時間かかりました」
<浜松に行く親子>
「JR(在来線)でゆっくり行きます。混んでないかが心配ですね」

JR東海によりますと、8月17日は、線路設備などの安全確認を行う予定で始発から大幅な遅れや一部列車の運休の可能性があるということです。
今回の新幹線の計画運休は、こんなところにも影響が出ています。
静岡市内のホテルによりますと、今回の計画運休を受けて、39件のキャンセルがあったということです。また、仕事などで宿泊を予定より1日早めたというケースも8件あったとのことです。
また、静岡市内のレンタカー会社では、少なくとも10件以上のキャンセル、利用期間を縮めるという申し出も10件以上あったということです。
終日の計画運休の余波は、交通手段だけでなく経済活動にも影響を与えていました。
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