2024年1月、静岡県沼津市で起きた親子2人が死亡したひき逃げ事件で、遺体の傷跡などから事故状況を明らかにした医師に対して県警は感謝状を贈りました。
感謝状を贈られたのは、伊豆の国市にある順天堂大学医学部附属静岡病院の最上敦彦医師です。
2024年1月に発生した沼津市松長のひき逃げ死亡事件では、ごみ当番で外にいた親子がトラックにはねられて死亡し、運転していた85歳の男が逮捕・起訴されました。

当時、開いたままだったトラック側面部の扉がごみ置き場にいた親子にぶつかったと推測されましたが、どのように2人が亡くなったのか判然としませんでした。
最上医師は外傷の専門医として傷跡や画像記録などから親子が死亡した状況を解き明かしたということです。

<順天堂大学医学部附属静岡病院・整形外科 最上敦彦医師>
「(開いた扉にぶつかった)息子さんがお母さんにぶつかって両方ともお亡くなりになるという形状は決して起こりえないことではないと、状況証拠からも、僕の判断としても当然あるということに結びついた」
最上医師は、日常しているけがの診断と変わりはないと話し、今後も県警から相談があれば協力したいと話しました。