初めて発表「南海トラフ地震臨時情報」とは 最新情報に十分注意し冷静な行動を
「南海トラフ地震臨時情報」は巨大地震が必ず起きることを示す情報ではありません。「臨時情報」とはどのような意味を持つ情報なのか、まとめました。
国は、平成まで南海トラフ地震の一つである「東海地震」の発生を直前に予知することを目指していました。しかし、現在の科学の実力では「3日後に確実に地震が起きるとは言えない」として、国は方針を転換。南海トラフ地震について「地震予知はできない」という前提で対応することを決めたのです。いま、発表されている「臨時情報」は地震予知の情報ではありません。
1週間以内にマグニチュード8クラスの巨大地震が新たに発生する確率は「巨大地震注意」の場合で約0.5%、「巨大地震警戒」の場合でもおよそ7%にすぎません。
では、わたしたちはどのように行動すれば良いのでしょうか。一番重要なことは、大きな地震が起きる前に情報が出て、それで備えるのではなくて、普段からいつも備えていなければいけないことが最も重要で、あらためて、家具の固定や非常持ち出し品を準備したり、避難場所や避難経路、家族との連絡方法を確認したりするなど、突然、襲ってくる揺れや津波への備えをします。
その上で、いつも通りの生活を送り、経済活動を続けることが重要です。水や食料などの備蓄を多めに確保することも必要ですが、過剰に買うことは控えてください。最新の情報に十分注意しながら、冷静に行動することが求められます。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
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