静岡県熱海市の旧網代小学校を活用した新たな街の交流の拠点、「AJIROMUSUBI(アジロムスビ)」が完成しました。高齢化するまちを盛り上げようと立ち上がったのは、網代に惚れ込んだ若い世代でした。
新たな交流の拠点として生まれ変わったのは、2021年に廃校になった、網代小学校の食堂だったスペースです。ゆったりとくつろげる大きなソファー。カフェも併設されていて、幅広い世代が楽しめる空間となっています。
<母親>
「今回こういう場所ができてありがたいです。」
<子ども>
「近くにいいところ出来ていいとおもう」
<あじろ家守舎 山崎明洋理事>
「コンセプトとしては、自由研究実践広場というところのコンセプトをしてます。学びを通じて人とまちが繋がるような場所としたいなという、拠点としたいなという風に思っております」
「人と街を結ぶ」という思いをこめた“アジロムスビ”。運営には、地元出身者や網代に惚れ込んだ移住者などが携わり、クラウドファンディングや地元の人からの寄付を集め実現しました。ここでは、屋台を借りて商売ができたり、土曜日の夜はバーも開店するなど、人との交流を大切にする施設です。
熱海市の網代地区は、1200人が暮らす小さな漁師町です。網代小学校は町の中心にあり、街の人たちのシンボル的な存在でした。
「一番大切なとこよ。網代では」
「老人クラブもなくなったり、婦人会もなくなったり、子供会もなくなったり、そういうものが無くなってきて」
「若い人たちが入って下さって、いろんな人たちの交流場所ができて新しい風を起してくれればいいなと」
2階の教室や図書室だった場所は、コワーキングスペースやオフィスとして利用することができ、新しい事業や商品を生み出す場所になることを期待しています。
<あじろ家守舎 山崎明洋理事>
「網代の人たちも応援してくれるので、みんなと一緒に本当に作り上げた場所にしたいなと思ってます」
新しい交流の拠点「アジロムスビ」は、8月1日にグランドオープンします。