7月10日、山開きした富士山では遭難事故が相次いでいます。鈴木静岡県知事は7月12日、無理な登山はしないよう強く呼びかけました。
<鈴木康友 静岡県知事>
「3件の死亡事故が発生してしまいました。あすからの3連休で富士登山を計画されている方も多いと思われますが、天候があまりよくないという予報も出ています。悪天候時の無理な登山は控えるよう強くお願いいたします」
7月10日、山開きした富士山では死亡事故を含む4件の遭難事故が発生し救助要請も相次ぎました。
鈴木知事は、7月12日に悪天候時の無理な登山や夜通しで一気に山頂を目指す「弾丸登山」をやめるよう呼びかけました。
県によりますと、山開き初日の登山者数は3つの登山口であわせて1183人で、2023年の872人を4割ほど上回りコロナ禍前の2019年(1292人)と近い水準になりました。
県は、2024年から登山者全員に対する「事前登録システム」の運用を始めています。一方、山梨県では、条例により2000円の通行料を義務づけ、登山者数に上限を設けていて、静岡側と山梨側で異なる対応になっています。
<鈴木康友 静岡県知事>
「まずは今年の状況をよくみて、来年に向けて検討していく必要があると考えている」
鈴木知事は、先月の県議会で「山梨県と足並みをそろえた一定の登山規制は必要」だとして、新たな条例制定について国との協議を行うと述べていました。