
リニア工事の環境影響評価「県と静岡市の見解擦り合わせを」難波市長が提案 JR東海は県道トンネル掘削に伴う残土置き場を確保=静岡県

なかなか前に進まないリニア問題について静岡市の難波市長が提案です。リニアのトンネル工事が与える影響について「県と静岡市の見解を擦り合わせる段階ではないか」と述べました。
<静岡市 難波喬司市長>
「環境影響評価に直接関係がある行政機関は静岡県と静岡市になりますので、両者がそれぞれ重複して検討する必要はないと思っています」
静岡市の難波市長は7月12日の定例会見で、リニア新幹線静岡工区のトンネル工事が与える影響について「県の専門部会と静岡市の協議会が一体となって議論する場を設けたい」と述べました。
<静岡市 難波喬司市長>
「国交省の有識者の報告書も出て、全体の検討が相当程度進んできていますから、そろそろ擦り合わせる段階ではないかなと思います」
これを受け、鈴木知事は…。
<鈴木康友 静岡県知事>
「当然そこは、連携、調整していく必要があると思いますけど、検討しているポイントも全く同一ではないと思いますので、そこは今後の調整と思っています。トップ同士の話し合いも大変重要ですので、ぜひ進めていきたい」
一方、静岡市葵区に建設中の県道トンネルについてJR東海が井川地区に1か所、残土置き場を確保したことがわかりました。
この県道トンネルは、リニアの本工事の際に大型の工事車両を通すアクセス道路にもなり、JR東海は、そのほか2か所の確保に向け、井川地区周辺で調整を進めています。
完成すれば、井川地区から市の中心街への所要時間が20分短縮され、経済活性化にも効果があるとされていることから、難波市長は「井川地区にとっては悲願。1日でも早く開通できるのが望ましい」と期待感を示しました。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA