
「多くの人に登録してもらうのが課題」富士山あすから夏山シーズン 安全な登山へ「事前登録」活用を…静岡県側で山開きへ

いよいよ夏山シーズンがやってきます。7月10日の富士山の山開きを前に、静岡県は、静岡側からの登山者に新しいシステム「事前登録」の活用を呼びかけています。
富士山、富士宮口五合目。9日昼前は曇り空でしたが、多くの観光客や登山者が訪れていました。
<伊豆から来た人>
「最高です。めちゃくちゃ涼しいです」
<神奈川県から来た人>
「こんなに近くに来たことがなかったので、やっぱりすごいですね」
例年、多くの人が訪れる富士山ですが、静岡側では2024年、新たな仕組みを取り入れます。静岡側の3つのルートからの登山者を対象に「登山時間」や「山小屋の宿泊予約の有無」などの登山情報を「事前登録」するシステムを導入します。
登山のルールやマナーを事前に学び、登録後に届くQRコードを示して現地でリストバンドを受け取ります。
<東京都から来た人>
「危険な自然を隣り合わせにしているので、登録して誰が登っているのかを、県も把握していかないと何かあった時に大変なのかなと思いますので賛成です」
静岡県によりますと、現時点で事前登録を済ませた人は、約2万4000人です。

<静岡県富士山世界遺産課 大石正幸課長>
「協力のお願いという中では、多くの方に登録をしていただいていると受け止めています。ただ、2023年度1年間、静岡県側で8万4000人の登山者がおりましたので、もっと多くの方に登録していただくことは課題だと思っています」
「事前登録」していない人には、シャトルバスの乗り換えの駐車場や、登山口五合目での登録を呼びかけたり、登山ルールやマナーについての動画を見てもらったりするということです。安全で安心な富士登山にするための新たな試みが始まります。
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