山口県下関市の幼稚園で起きた火災を受け、消防は4月9日、静岡県焼津市の保育園で火災への備えを確認する特別査察を行いました。
激しい煙に包まれているのは、木造2階建ての幼稚園。2日、山口県下関市で幼稚園を半焼する火災がありました。当時、園内には園児や職員など約10人がいましたが、全員避難してけが人はいませんでした。
この火災を受け、焼津市と藤枝市を管轄する志太消防本部は9日から管内の保育園などへの特別査察を始めました。
焼津市の小川保育園では、消防職員が消火器が適切に配置されていることや火に強い素材を証明する「防炎ラベル」がついたカーテンを使っていることなどを確認していきました。
<小川保育園 宮上八重子副園長>
「あらゆることを想定して訓練をして、子どもたちの命を守っていきたいと改めて思った。普段、なにげなく廊下に置いてある物が避難の妨げになってしまうので、職員と話し合って確認したい」
志太消防本部は保育園などの職員に対し、日頃から避難訓練を繰り返し行い、万が一の火災に備える意識を高めてほしいとしています。