官公庁などは仕事始めとなった1月4日、静岡県庁では、川勝平太知事が年頭の訓示をしました。キーワードとして掲げたのは「危機管理」です。
静岡県庁の仕事始め式には110人あまりの幹部職員が出席しました。川勝知事は挨拶の冒頭で次のようにあいさつしました。
<静岡県 川勝平太知事>
「(被災者は)この寒空の中で厳しい生活を送られている。本県にとりましても、他人事ではない。(派遣職員は)支援するにも支援拠点が定まらないまま、寒空の中で支援活動をしている我々の仲間がいることを忘れてはならない」
また、2日に羽田空港で発生した航空機の衝突事故にも触れ、「危機管理を常に念頭において仕事をしなければならない」と呼びかけました。
2日午後には、2024年初めての記者会見に臨んだ川勝知事。国が都道府県などに被災地の支援先を割り振る仕組みで、静岡県の支援先は石川県穴水町に決まり、すでに「災害マネジメント支援チーム」の4人が穴水町の災害対策本部の支援に当たっていると話しました。
<静岡県 川勝平太知事>
「断水している、停電している、ガソリンも不足している、基本的なものが足りない状況なので、迅速かつ適切な方法でしかるべきところに物が届くようにするのはどうしたらいいか(県は)穴水町担当ということなので、重点的に支援していきたい」
また、静岡県内からの消防や警察などの派遣の現状も示され、緊急消防援助隊239人、広域緊急援助隊警備部隊66人、災害派遣医療チーム=DMAT36人などが現地で活動しています。
さらに、広域航空隊4人、穴水町などの被災地では、避難所を回る保健師や被災家屋の危険度を判定したり罹災証明をしたりする職員が不足しているということで、県は今後、こういった業務にあたる職員の派遣を増やす方針です。

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