ジューシーな牛肉と新鮮な野菜。味の決め手が赤いソースです。

<Notice 今津亮店主>
「うん、辛い!」
<山口駿平記者>
「いただきます。ソースのピリ辛さが絶妙にお肉と野菜に合いますね」
今回のしずおか産は、辛いもの好きなら試してみたい「ハバネロソース」です。

ナス科の唐辛子の仲間、ハバネロ。浜松市浜北区の農家レストラン「Notice」では、10年前から栽培をしています。

<Notice 今津亮さん>
Q.この浜松市はハバネロの栽培向いているんでしょうか?
「暖かい場所が好きなので、晴れているのも好きです。晴天率が高い浜松市や温暖な地域の西部は非常に向いていると思います」
2023年は暑い日が多かったため、例年11月上旬頃に終わる収穫時期は先週まで続いたそうです。
<Notice 今津亮さん>
Q.ハバネロの魅力ってどういうところだと思いますか?
「圧倒的な辛さじゃないですかね」
このハバネロの辛さにひかれてソースを作ったのが、「トリイソース」で知られる浜松市中区の鳥居食品です。

<鳥居食品 鳥居大資社長>
「これが実際のハバネロソースです。真っ赤などろっとした液体。これがハバネロソースになります」
2024年で創業100年を迎え、これまで300種類ほどのソースを作ってきた鳥居食品。もともとは焼きそば用のピり辛ソースを作ろうと開発を進めていましたが、次第に「辛いモノ愛好家」向けのソースにしようと方向転換をしました
そして、2023年4月、【トリイソース史上、最も辛いソース】と銘打って、「ハバネロソース」の販売を始めました。
<鳥居食品 鳥居大資社長>
「ほんの少しでけっこうなので」

<山口駿平記者>
「うわ!辛っ!ほんとに辛いですね。涙が出てきました。これがハバネロの辛さなんですね。あ~」
ハバネロソースの辛さはタバスコの約5倍と言います。農家レストラン「Notice」から仕入れたハバネロは砕いてペースト状にし、酸味を出すために発酵させますが、その役目を担うのが「乳酸菌」です。

<鳥居食品 鳥居大資社長>
「ちょっとわかりづらいかもしれないんですけども、これが乳酸菌です。乳酸菌を培養するにあたって必要なのはブトウ糖。ブトウ糖が一番含まれている甘酒を使って培養したのがこちら(乳酸菌)になります」
この乳酸菌は、駿河湾の海藻から採取しました。

<鳥居食品 鳥居大資社長>
「この乳酸菌をクラッシュしたハバネロに入れて乳酸発酵したというのがこちらになります」
Q.乳酸発酵させるメリットは?
「まず味がまろやかになる。二つ目が酸が効くことによって味のメリハリが出てきて、辛いものだったら、ハッキリと辛さが出る。そういうメリットがある」
ハバネロのソースは、酢酸で発酵させて作っているタバスコがヒントになったそうです。
<鳥居食品 鳥居大資社長>
「多く広くの人に使ってもらうというよりも、辛い中においしさを求めるような辛い物好きの方に試してもらいたい商品ですね」