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シズサカ編集部が選んだ、1年後にブレイク期待の新星たち!全国高校サッカー選手権静岡県大会

静岡学園の2年ぶり14度目の優勝で幕を閉じた第102回全国高校サッカー選手権静岡県大会。敗れたチームは1年後のリベンジを誓い、1、2年生たちが新たなスタートを切った。今大会1次トーナメントから取材を続けてきたシズサカ編集部は期待を込めて、1年後の第103回大会でブレイクしそうな選手を紹介する。

富士市立FW 山崎絢心(けんしん、FC Fuji出身) 


部員120人の富士市立で1年生ながらフォワードの定位置を確保した。富士市立らしい足元のやわらかさに自慢のスピードを加え、高速ドリブルで相手のすき間を突いていく。今大会は2戦1得点。まだ荒削りだが、前への推進力はピカイチだ。

富士宮市出身。小学時代は清水エスパルス三島に所属し、中学からFCFujiに。富士市立高を練習拠点にするクラブでテクニックを磨いた。今季のプリンスリーグ東海は4月の第1節から先発出場。まだ入学式前だった山崎をいきなりピッチに立たせた杉山秀幸監督は「性格が優しすぎる。いいものを持っているからこそ、早く壁にぶつかってほしい」と温かく見守る。

0−2で敗れた今大会準々決勝の藤枝東戦後、ロッカールームから出てきた山崎の目は真っ赤だった。一度は心を落ち着かせて記者の前に立ったものの、質問に答えようとするたびに言葉に詰まった。「ちょっと待ってもらっていいですか」。こみ上げる涙を抑えるのに必死だった。

富士市立は県東部屈指の強豪校となったが、全国出場はまだ果たせていない。「東部から全国へ」は県東部サッカー界の悲願でもある。

「先輩たちに申し訳ない。きょうの失点は自分がプレスにいかずに簡単に蹴らせてしまったのが原因です」。絞り出した言葉とこぼれた涙に、これからチームを牽引していく1年生の覚悟が見えた。

浜松開誠館MF 川合亜門(浜松開誠館中出身)


1年生ながら与えられた背番号は「10」。青嶋文明監督(元清水エスパルスFW)の新星に寄せる期待の大きさがうかがえる。試合会場の応援ボードに記された川合のキャッチコピーは「攻撃の導火線」ー。

選手権予選の“デビュー”は準々決勝の常葉大橘戦だった。後半8分にピッチに立つと、1年生とは思えない落ち着いた球さばきを披露。相手の素早いプレスにも慌てることなくタメをつくり、ルーズボールへの対応でも球際の強さを示した。体つきも先輩たちに見劣りしていない。

浜松開誠館中時代は主将として、エースとして、全国中学校体育大会(全中)優勝に貢献した。中学時代から高校のプリンスリーグにも出場。スポットライトを浴びながら同年代の先頭を走ってきた。

もはや全国区と言ってもいいゲームメーカーだが、伸びしろは十分。これからどんな成長曲線を描いていくか、楽しみな逸材だ。

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