外国人の不法な労働や盗難車両の解体など、犯罪の温床となりうる静岡県内の「ヤード」に対し、警察などが立ち入り調査をした結果、75件の違反が確認されたことがわかりました。

この調査は2023年10月、警察と県、消防などが実施したもので、対象となったのは県内で外国人が関連する57か所のヤードです。
「ヤード」は周囲が高い壁に囲まれ、中の様子がわかりにくく、一部は犯罪の温床になっているとの指摘があります。

今回の調査では、県内で盗難が相次ぐ橋名板や車などの解体・売買の有無や、外国人の不法就労がないかなどを調べました。

その結果、仕入れ先に関する帳簿を作成していないなどの違反で警察が指導したのが35件。消火器の未設置など消防や行政が確認した違反が40件あったということです。
警察は「調査や指導を通して、ヤード経営者の規範意識が高まっていってほしい」としています。