静岡県藤枝市。のどかな田園風景の中に広がる温室。何を作っているかというと、トロピカルフルーツのマンゴーなんです。「ふじえだ完熟マンゴー」。国産では沖縄や宮崎が有名ですが、実は藤枝市で生産されています。
<スイートネス・ファーム藤枝 代表 河村剛志さん>
「この棟だけでも120本くらいの木があります」
Q.1つ1つ吊(つ)るされているんですね?
「吊らないと下に垂れ下がっちゃうのと、吊ってまんべんなく光を当てて色を付けるという作業が必要になります。白い紙に光が反射してお尻の方もしっかり赤くなるように反射板を1個ずつつけています」
アーウィンという品種です。紫色ですが、収穫時期を迎えると…。
<スイートネス・ファーム藤枝 代表 河村剛志さん>
Q.宝石みたいですね?
「収穫間際になると赤く発色してきて、この網の中にポトンと落ちます。
Q.教えてくれるんですね?
「この品種だけは、食べ頃になると『食べてよ』って落ちてくれるんで非常に分かりやすい品種ではあります。色付きも良くて」
<北村宏太ディレクター>
「甘い匂いがします」
藤枝市内で自動車部品の製造業を営む河村さん。食に興味があり、藤枝産のマンゴーの味に感動。4年ほど前にマンゴーハウスを譲り受け、本格的にマンゴー生産に乗り出しました。
<スイートネス・ファーム藤枝 代表 河村剛志さん>
「ここ自体、日照時間も非常に長くて周りも田園ですので、寒暖差も非常にあって味が濃くて甘いマンゴーができやすい」
徹底した温度調整と南アルプスの伏流水を使い、健康的で元気なマンゴーを育てています。
マンゴーの美しい切り方も教えてもらいました。
<スイートネス・ファーム藤枝 マンゴーレディ 内藤晃子さん>
「種をよけていただいてカットした部分を格子状に切ってもらってクルってやると、花咲きカットができる。柔らかいですね、完熟しているので」
Q美しいですね。
「きれいな黄色が出て」
お見事です!それでは、藤枝完熟マンゴーその味は?
<北村宏太ディレクター>
「いただきます…。幸せです、いきなり。甘い。濃厚で、あと酸味もあって何より食べやすいというかジューシーですね」
<スイートネス・ファーム藤枝 代表 河村剛志さん>
「果汁もたくさん入っています。酸味と甘さ、濃さ。バランスが非常に良くて、糖度計で測ると17度くらい」
<北村宏太ディレクター>
「甘みもあって、酸味もあって爽やか、まさに夏の味覚ですね」
<スイートネス・ファーム藤枝 代表 河村剛志さん>
「夏、本当に暑くなるとマンゴー食べたいなという気持ちになってきますね」
アーウィン以外の品種も作っています。
<スイートネス・ファーム藤枝 秋山幸亮さん>
「すごく甘くてお子様に人気がある品種になります」
温室のすぐそばには、直売所もあります。時期にもよりますが、11種類のマンゴーが楽しめます。
<スイートネス・ファーム藤枝 秋山幸亮さん>
「ふじえだ完熟マンゴーという名前をつけているが、やっぱり藤枝の方により多く知ってもらって食べていただきたい。できればそこから藤枝、静岡、全国という風にふじえだ完熟マンゴーが全国に届けられたらいいなと思います」