浜松市議会主要4会派と商議所 多目的ドーム型 要望
浜松市議会の主要4会派と浜松商工会議所は4日、川勝平太知事に、同市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場の早期建設を要望した。市議会(定数46)の大半を占め、政党や支援母体などが異なる4会派がそろって要望することで幅広い市民の意向として「多目的ドーム型スタジアム」の実現を後押しする狙いがある。
同商議所の斉藤薫会頭が「市議会一体となった声を届けてほしい」と所属4人以上の「交渉団体」の会派に声をかけて実現した。訪れたのは最大会派の自民党浜松(24人)、第2会派の市民クラブ(7人)、ともに第3会派の創造浜松(5人)と公明党(同)の代表4人をはじめ、斉藤会頭と副会頭3人。要望書では自然環境への配慮を前提として、プロ野球が開催できる2万2千人規模、天候にかかわらず幅広いスポーツやイベントが開催できる「多目的ドーム型スタジアム」の実現を求めた。
会派代表らは「浜松だけでなく、県西部、周辺地域を巻き込んだにぎわいの拠点にしたい」と述べ、斉藤会頭は「浜松はオートバイや音楽のまち。多目的ドーム型として関連イベントを開き、『稼ぐ施設』にしてほしい」と話した。
川勝知事は「何とか県議会と一致した形で意見集約していきたい」と語った。
県は基本計画に盛り込む球場の規模と構造を2万2千人規模の多目的ドーム型、照明設備を設けない2万2千人規模と1万3千人規模の屋外型球場の3案に絞り込み、7日に始まる県議会建設委員会に示す方針を示している。
川勝知事に先立ち、県議会の中沢公彦議長にも要望を行った。