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静岡市、経済や子育てに重点 一般会計最大3534億円 24年度予算案

 静岡市は16日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比0・5%増の3534億円で過去最大を更新した。難波喬司市長が手がけた初の当初予算編成で、市長が施政方針に掲げる「安心感がある温かい社会」の実現に向けて文化力向上、経済活性化、災害対応力強化、子育て支援の4分野に重点配分した。
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 スポーツ・文化施策では、市が1991年から構想を掲げるJR東静岡駅北口でのアリーナ整備に向けて基本計画策定費3千万円を計上した。周辺のまちづくりと一体的に進めるための東静岡地区まちづくり基本構想策定費3千万円も加えた。
 今季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が本拠地にする清水庵原球場の改修では駐車場整備費など4300万円を充て、23年度2月補正予算案で計上した1億9400万円と合わせて整備を進める。
 地域課題解決に向けてスタートアップ企業との連携を深める事業費として2億3千万円を充てたほか、市内に子どもの屋内遊び場3カ所を設置するための経費5300万円を盛り込んだ。
 歳入の約4割を占める市税は、定額減税の影響などで1・4%減の1384億円を見込む。借金に当たる市債は大型公共工事の進捗(しんちょく)などを受け9・5%減の336億円とした。24年度末の市債残高見込み額は4575億円。
 歳出のうち、義務的経費は地方公務員の定年引き上げの影響などで4・3%増の2001億円。投資的経費は、大型公共事業工事や22年9月の台風15号被害の復旧が進み、11・1%減の451億円とした。
 13特別会計と5企業会計を合わせた総額は1・5%増の6857億円で過去最大になった。市は21日、開会中の市議会2月定例会に予算案を提出する。

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