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スルガ銀行 不正融資で被害者弁護団 株主代表訴訟を検討

 スルガ銀行によるアパートやマンションなど投資用不動産の不正融資問題を受け、被害者弁護団は29日、スルガ銀行の株主総会後に沼津市で記者会見した。問題の対応を巡り、銀行経営陣に損害賠償を求める株主代表訴訟を検討していると明らかにした。
 河合弘之団長は株主総会で会社側が解決の期限を示さなかったことに不快感を示し、「(会社側が)解決しようとしていないと見極めたら訴訟を起こす」と述べた。スルガ銀と続けている交渉への影響や加藤広亮新社長の姿勢も考慮して判断するという。
 スルガ銀行は問題の早期解決に向け、一定の条件に該当する債務者を早期解決案件として絞り込むことや、物件の任意売却を提案することを掲げている。弁護団はレントロール(不動産の賃貸借条件一覧表)の改ざんがあった場合は、早期解決案件になると銀行側が認めたと明かした。ただ、対象になっている案件が少なく「より実態に合う基準にするよう提案している」と説明した。
 被害者の男性も会見でマイクを握り「スルガ銀行は被害者に真摯(しんし)に向き合う姿勢を持っているのか疑問」と強調した。

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