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馬術・福村選手 日本人初参加 障害者スポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」 御殿場のクラブで技磨く

 御殿場市の乗馬クラブ「岡本ライディングクラブジャパン」(岡本雅海代表)所属の福村真央選手(22)=東京都武蔵野市=が、6月17~24日にドイツのベルリンで開かれるスペシャルオリンピックス夏季世界大会の馬術競技に出場する。同競技の日本人選手の派遣は初で、福村選手は「応援してくれる人のために頑張る」と意気込む。

勝又市長にスペシャルオリンピックス出場を報告する福村選手(中央)=御殿場市役所
勝又市長にスペシャルオリンピックス出場を報告する福村選手(中央)=御殿場市役所

 スペシャルオリンピックスは、知的障害者のためのスポーツの祭典。五輪と同様に4年ごとに夏季・冬季大会が開催されている。6月の大会では馬術競技に世界から110人が参加し、乗馬の技術を競う。
 福村選手は中学3年のころ、北海道旅行で体験した乗馬の楽しさに魅了され、競技を始めたという。岡本ライディングジャパンで週1回練習を行い、技術を磨いてきた。2022年11月に広島で開かれたスペシャルオリンピックスの日本大会の馬術競技で優勝し、世界大会の出場権を得た。
 このほど御殿場市役所に勝又正美市長を訪ね、出場を報告した。勝又市長は「練習した誇りと自信を持って世界の舞台で頑張ってきてほしい」と激励した。
 本番では現地の馬とマッチングを行い、わずかな時間で心を通わせなくてはならない難しさもある。福村選手は「馬は目が優しいところが好きで、一緒に走るのは楽しい。どんな馬に乗るか分からないが、普段と違うタイプの馬にも乗ってみたい」と前向きに話す。

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