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災害時に預金払い戻し 静岡、名古屋 山梨中央 3銀行が相互支援協定

 静岡銀行と名古屋銀行、山梨中央銀行は31日、大規模災害発生時の預金払い戻しに関する相互支援協定を締結した。南海トラフ巨大地震や富士山噴火などの発災時、預金者が口座を保有していない銀行でも臨時で預金を払い戻しできるようにする。

相互支援協定を締結した静岡銀行、名古屋銀行、山梨中央銀行の役員=31日午後、静岡市清水区
相互支援協定を締結した静岡銀行、名古屋銀行、山梨中央銀行の役員=31日午後、静岡市清水区

 店舗窓口で本人であることを確認できる書類を提示すれば、通帳や印鑑がなくても1口座当たり1日10万円まで払い戻しに応じる。最大震度6弱以上の大規模地震や津波、噴火、法定感染症などで銀行業務に大きな支障が生じ、預金者が被災したり他県に避難したりした場合を想定する。
 静岡銀は名古屋銀、山梨中央銀双方と包括業務提携を結んでいることから、災害時の連携強化につなげた。
 同日の静岡市清水区での締結式で、滝沢聡康取締役常務執行役員は「大規模災害への備えは非常に重要。将来、他地域の金融機関と防災連携を広げていくための第一歩になれば」と述べた。山梨中央銀の古屋文彦常務取締役と名古屋銀の服部悟常務取締役は「中部横断自動車道開通などで山梨、静岡、愛知県の交流が活発化している中、広域で預金者を支援したい」と応じた。

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